耐震等級とは?等級別の違いや耐震等級を高めるメリットを解説

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マイホーム購入を考えている方は、地震に強い家を建てたいと思っているのではないでしょうか。
地震はいつ起こるか予測不可能であり、万が一の時に備えて、しっかりと耐震対策をしておくことは非常に重要です。
しかし、いざ耐震対策を検討しようとすると、「耐震等級」という言葉が出てきて、一体それが何なのか、どんなメリットがあるのか、よくわからないという人も多いはずです。
この記事では、耐震等級の種類やそれぞれの性能、メリットなどをわかりやすく解説します。

□耐震等級とは?種類と性能の違い

耐震等級とは、建物の耐震性能を表す指標のことです。
建築基準法では、最低限の耐震性能を満たすことを義務付けていますが、耐震等級は、その基準を上回る耐震性能を等級で示したものです。
耐震等級は、0から3までの4つの等級があり、等級が上がるほど耐震性能が高くなり、地震に強い建物となります。

1:耐震等級0

耐震等級0は、現行の耐震基準(新耐震基準)を満たしていない建物の耐震等級です。
1981年(昭和56年)6月1日以前に建築確認申請を通過した建物は、旧耐震基準と呼ばれる基準を満たしているため、耐震等級0に分類されます。

2:耐震等級1

耐震等級1は、建築基準法の最低基準を満たした新耐震基準の建物です。
耐震等級1は、震度6強から7程度の地震に対して倒壊や崩壊がしないよう設計されています。

3:耐震等級2

耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の地震力に対して耐えられる建物です。
耐震等級2は、等級1よりも高い耐震性能を有しており、学校や避難所等の公共建築物を建てる場合は、耐震等級2が求められる傾向があります。
長期優良住宅は、耐震等級2の建物に相当します。

4:耐震等級3

耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍の地震力に対して耐えられる建物です。
耐震等級3は、極めて高い耐震性を有した建物であり、消防署や警察署といった災害復興の拠点となる防災施設を建てる場合は、耐震等級3が求められることもあります。

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□耐震等級が高い住宅のメリット

耐震等級が高い住宅は、災害時の被害を軽減できるだけでなく、住宅ローン金利の優遇や地震保険の割引など、経済的なメリットも受けられます。

1:災害時の被害軽減

耐震等級の高い住宅は、地震発生時の被害を最小限に抑えることができます。
例えば、数百年に一度の大きな地震が発生した場合、耐震等級の低い住宅では倒壊や大きな損傷が発生する可能性がありますが、耐震等級の高い住宅では、ひび割れ程度で済むケースもあります。

2:住宅ローンの金利優遇

耐震等級の高い住宅は、住宅ローン金利の優遇を受けられる可能性があります。

3:地震保険の割引

耐震等級の高い住宅は、地震保険の割引を受けることができます。

耐震等級1の住宅は、地震保険の保険料が10%割引されます。
耐震等級2の住宅は、地震保険の保険料が30%割引されます。
耐震等級3の住宅は、地震保険の保険料が50%割引されます。

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□まとめ

耐震等級は、建物の耐震性能を表す指標であり、等級が上がるほど耐震性能が高くなります。
耐震等級の高い住宅は、災害時の被害を軽減できるだけでなく、住宅ローン金利の優遇や地震保険の割引など、経済的なメリットも受けられます。
マイホーム購入を検討する際は、耐震等級をしっかりと確認し、安心して暮らせる住まいを選びましょう。

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